看板の持つ様々な役割の一つに「ブランドイメージの構築」が挙げられます。集客や案内板としての機能も重要ですが、ブランドイメージを無視したデザインにしてしまうと広告効果は落ちてしまいます。あなたのビジネスに対する思いや独自性をしっかりと反映することで、顧客からの信頼を獲得でき、看板の価値は高まります。この記事では、看板を通じたブランディングについて解説します。
◇ブランドロゴを活かした看板デザインの作り方
看板を活用したブランディングで最初に思いつくアイデアの一つは、ロゴをデザインに組み込むことでしょう。以下にブランドのロゴを取り入れた看板デザインの効果や作成のポイントを紹介します。
ロゴ看板のメリット
認知度が向上する
ロゴ看板は文字だけの看板と比べて目に留まりやすく、ブランドの認知度も高めてくれます。繰り返し通る場所であれば通行人にロゴを覚えてもらいやすく、広告効果が期待できます。ロゴのデザインで企業や店舗のアイデンティティを表現し、ロゴ看板を通じてブランドの独自性や特徴を伝え、顧客に印象を残しましょう。
差別化できる
ロゴは類似したビジネス内容の他の店舗や企業との差別化に役立ちます。独自のキャラクターやキャッチコピーとともに、ブランドイメージを反映したロゴを看板に取り入れれば、顧客の興味を引くことができるでしょう。ロゴは企業理念やコンセプトを視覚的に伝える手段であり、看板を通じてターゲットに好印象を与えることができます。
ロゴのデザイン方法
他の企業のデザインを参考にする
世界には優秀なデザイナーが手がけたロゴが溢れています。イラスト素材サイト(イラストACなど)を活用し、多種多様なデザインを見ることでアイデアを得ましょう。イメージができたら、ロゴ作成アプリやデザインソフトを利用して、実際にデザインしてみましょう。
自分でデザインする際の注意点
他社のロゴや著名なキャラクターと類似したデザインにならないよう注意が必要です。著作権を侵害してしまうと法的な問題になってしまうため、事前にしっかりとリサーチしてください。また、看板の設置については法的な規定があります。自治体の広告物条例を事前に確認し、適切に設置しましょう。
プロにデザインを依頼
ロゴのデザインが思いつかなかったり、うまく形にできなかったりした場合はロゴデザイン会社に依頼する方法もあります。イメージや予算を伝え、作成してもらいましょう。プロによるロゴ作成はクオリティも折り紙つきです。
◇店舗デザインと一貫性のある看板
看板は店舗や事業所と同じ場所に設置することが多いです。ブランドイメージを反映できていても、実際の店舗とちぐはぐなデザインになってしまっていては意味がありません。一貫性を持たせ、ブランディング効果を高めるためのポイントを解説します。
ブランドイメージの統一
店舗や事業所の外観・内装と看板のデザインはブランドのイメージを統一して伝えるために重要です。ロゴや色使い、フォントなどを統一し、顧客に強くブランドの印象を認識させましょう。例えば、人気コーヒーチェーンの店舗を思い浮かべてみてください。地域性は反映しつつも、どの店舗でも看板と店舗のロゴや色使いは統一され、おしゃれさや洗練されたイメージを抱かせるデザインになっていることに気付くはずです。
店舗の特徴やサービスを強調
看板は店舗の特徴や、提供する商品とサービスを強調する役割を果たします。例えば、レストランの看板ではメインディッシュ(カレー、ピザなど)をモチーフにデザインすることで、一目で提供している事業内容を伝えることができます。カニの巨大な立体看板を見たことのある人も多いでしょう。売りにしたいポイントを強調し、ビジネスの個性をアピールしましょう。
一貫したメッセージ
店舗や事業所のデザインと看板に組み込むメッセージは、ブランドイメージと同様に一貫している必要があります。「早い、安い、美味しい」「〇〇のプロフェッショナル」のようなブランドのメッセージを込めたキャッチコピー、営業時間などの情報はデザインごとに食い違うことがないよう気を付けましょう。
◇看板に込めるメッセージ:ブランドストーリーの伝え方
あなたのビジネスの立ち上げのバックグラウンドに、社会貢献への思いや長年の夢などのストーリーがある場合は、それを活かしたデザインで発信することが効果的です。顧客からの共感や感情移入が得られれば、根強いファンになってくれることも考えられます。メリットやデザインに取り入れる際のポイントは下記の通りです。
感情的なつながりの提供
看板はデザイン次第で消費者との感情的なつながりを作る媒体となります。ビジネスを通じて「社会をこうしたい」「こんな夢を叶えたい」といったあなたのストーリーを看板に取り入れることで、顧客からブランドへの共感や信頼を得ることができます。創業者のエピソードやブランドの理念をイラストやキャッチコピーとして看板にデザインすることで、顧客はブランドに興味を持ちやすくなります。
ユニークな要素を強調する
ブランドストーリーの中には非常に独自性が高いものもあります。可能であればストーリーの中からユニークな要素を強調しましょう。例えば、その地域でしか手に入らない特産品や、ブランドの独自の技術を看板に表現することで、顧客の興味を引くことができます。
シンプルかつ覚えやすいメッセージ
看板のメッセージを組み込む際はシンプルで覚えやすいものにしましょう。キャッチコピーやスローガンは短くまとめ、顧客に印象を残せるようにすると効果的です。
視覚的な要素の活用
ブランドストーリーを視覚的に分かりやすく表現することも重要です。写真やイラスト、グラフィックを看板に取り入れ、ストーリーを補完しましょう。情熱やカッコよさ、温かさなどイラストの作風や色調の工夫次第でストーリーのイメージを強調することもできます。
◇顧客の信頼を得るための看板デザインのポイント
看板でブランド構築を行うための戦略を説明してきました。最後に、デザインをするにあたって顧客から信頼を得るためのポイントについて解説します。あなたのブランドが信頼してもらえるよう、これらの点に注意してみて下さい。
シンプルで清潔感のあるデザイン
基本的に看板は簡潔でわかりやすいデザインが効果的です。あまりごちゃごちゃしていると、洗練された印象が失われ、不信感を与えてしまいます。余白を作ることで、文字やロゴを引き立てましょう。場合によっては主役の店舗名を思い切って小さく表示するなどして、プロフェッショナルな印象を与えるデザインを目指しましょう。
店に適した言語とフォント
ビジネスの種類によっては、日本語以外の言語を使うことも信頼感の向上につながります。パン屋やケーキ屋ではフランス語を使うと本場のイメージが伝わりますし、化粧品やアクセサリーなども英語で店舗名を表示することで、国際的な印象を与えます。逆に、蕎麦や寿司などの場合は日本語が適しているでしょう。
思いの伝わる写真やイラスト
スーパーマーケットの野菜コーナーで生産者の顔写真が紹介されているのを見たことがあるのではないでしょうか。写真やイラストで相手の顔が見えるようにすることも信頼感を高めるのに役立ちます。ラーメン店でも、「この人の作るラーメンは美味しそうだ」と感じさせる顔写真付きの看板を見かけます。ビジネススタイルによっては写真やイラストをうまく活用しましょう。
◇まとめ
一概に看板といっても、その効果はクオリティによって上下します。あなたのビジネスのブランディングの一助となるような、質の高いデザインを目指しましょう。作成の際には、ロゴやブランドストーリー、一貫性など、紹介したポイントを考慮していただければ幸いです。事業者にはそれぞれ熱い思いがあるはずです。それらを反映し、ぜひお客さんから信頼される看板にしてくださいね。
かんばん製作のワンズは、
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